中原駅前歯科新聞 2020年1/1号 入浴の効果

  • 入浴の効果2020年、『令和』になって初めての年明け、皆さんはどんな新年を迎えられましたか?
    最近では温暖化の影響なのか、暖かい日が続いたかと思ったら急に気温が低くなったり、日によって激しい寒暖差で体調管理に苦しんでいる人も多いかもしれません。

    寒さがしみる夜は、お風呂のぬくもりが一段と恋しくなってきます。
    身体の疲れを癒したりリラックス効果を高めてくれるお風呂ですが、冬の入浴は入り方次第で逆に身体に負担をかけてしまうこともあるので注意が必要です。

    自分の体調や気分に合った入浴方法で、身体の疲れをとるだけでなくさまざまな効果を実感してみてください。

  • 入浴による3つの効果

    ① 温熱効果
    身体が温まって血行が良くなります。それにより体内の老廃物や疲労物質の排泄を促し、肩こりなどの筋肉疲労を改善します。お風呂って気持ちいい

    *『熱め』と『ぬるめ』、温浴効果の違い*
    [38~40℃]
    ぬるめのお湯にのんびりと浸かると、副交感神経の働きが優位に。心臓の鼓動はゆっくりとなり、血圧も低下。筋肉はゆるみ、呼吸もおだやかに。
    リラックスした精神状態に導いてくれるので、ストレス解消にはぬるめのお湯に長い時間入っているのが効果的。
     
    [42℃以上]
    逆に熱めのお湯では交感神経の働きが優位に。脈拍や呼吸も速くなり、活動的に。
    朝起きてこれから学校や会社に向かうようなときの入浴には、交感神経が刺激され頭もスッキリ、気分もサッパリするので熱めのお湯が効果的。

    ②水圧効果
    水圧によって足にたまった血液が押し上げられて血液の循環を促進します。
    また、腹部にかかる水圧が横隔膜や肺を圧迫することで一度に体内にとりこめる空気量が減るので、呼吸回数が増え心肺機能が高まります。

    ③浮力効果
    水の中では体重はおよそ9分の1程度になります。湯船に身体を沈めているときもちゃんと浮力は働いています。
    ふだん体重を支えている筋肉や関節も浮力によって緊張がほぐれ、心身ともにリラックスすることができます。

  • 冬の入浴の注意点
    寒い浴室

    部屋の温度差
    暖かい部屋から寒い脱衣所に入って服を脱ぐと、血管が収縮して血圧は上昇します。
    その状態で温かいお湯に入ると、今度は血管が広がって血圧が下がります。
    熱いお湯
    このような急激な血圧の変化は脳卒中や心筋梗塞、不整脈、立ちくらみの原因になります。

     

     

    お湯の温度
    加齢によって皮膚の温熱感覚は鈍くなってきます。
    熱めのお湯に浸かると血圧は上昇して血管に負担がかかるため脳出血を起こしたり、汗をかくことで血液中の水分がドロドロになり血管が詰まりやすくなって脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなります。

    熱いお湯を好むお年寄りも多いですが注意が必要です。入浴前には温度計で湯温を測ってから入浴するようにしましょう。

  • 身体に負担をかけない入浴

    *水分補給*
    入浴中は汗として体内の水分が失われますので、入浴の前後にはコップ一杯程度の水分を摂るようにしましょう。
    とくに高齢の方の入浴中・入浴後の事故は、脱水が原因となっていることが多いので注意が必要です。

    *室温対策*
    脱衣所は暖房で、浴室には壁や床にお湯をかけてあらかじめ暖めておく工夫を。
    浴槽にお湯をはる時にシャワーでお湯を出しておくのも効果的です。

    *入浴準備*
    心臓に遠い部分からかけ湯をして身体をお湯に慣れさせ、つま先からゆっくりとお湯に入ります。
    こうすることで心臓に負担がかかるのを防ぐことができます。

    *入浴*
    38~40℃くらいのお湯で半身浴をします。お湯はみぞおちの下あたりにくるようにします。
    15~30分くらいゆっくり時間をかけて入ると、身体の芯まで温まることができます。

  • お湯にプラスで入浴効果を高める

    日本には古くから生活の身近にある自然の恵みで四季を楽しむ『季節湯』というお風呂文化もあります。
    柚子や菖蒲の温浴効果
    現代では、温浴効果も高く季節を感じることのできるたくさんの入浴剤が、私たちのバスタイムを充実したものにしてくれています。